県の委託を受け、秋に県水産技術センター内水面試験場よりアユの発眼卵を受託する。
ふ化したアユ仔魚を育成し、冬には養殖用・中間育成用として出荷。
そして、春には約3-5gになったアユを放流用として出荷する。
平成26年度では、相模湾産F2アユでの生産となり、今までの長期継代のアユよりも天然に近い性
質を持ち、野性味を残したアユになると期待されている。
神奈川県内水面漁業協同組合連合会の委託を受け、中間育成を行っている。
冬に種苗生産施設より約0.8gほどのアユが中間育成施設へ搬入され、5~7月にかけて大きく育てら
れたアユが各漁協へ放流用として出荷される。
平成27年12月1日
アユの育成が始まりました。
27日齢のアユ。水槽内を泳ぐ様子。
餌の食べ具合を確認。お腹後部に餌が詰まっている。
生まれて間もないふ化仔魚の餌は、シオミズツボワムシと呼ばれる動物プランクトンを主食としている。
平成27年12月1日
シオミズツボワムシの培養
シオミズツボワムシ(以下ワムシ)は種苗生産を行う上でなくてはならない初期餌料生物です。ワムシの培養がうまくいかなければ、種苗生産は始まりません。
ワムシは大きさが0.1~0.3mmで仔魚の口に見合ったサイズであること、大量培養が出来ること、培養用飼料によって栄養価の改善が出来ること、消化能力低い仔魚でも消化吸収できること等、初期餌料に求められる条件を全て備えています。
施設では1tの水槽を6槽使い培養を行い、最大で50億近いワムシをアユの餌として供給できます。
培養水槽からワムシを含む培養水をマイクロピペットで0.1ml採水します。
そして顕微鏡で確認しながらワムシ個体と卵を2回計数します。
平成27年度4月1日